防災グッズを選ぶときに、気になるポイントのひとつといえば“使い勝手”でしょう。特に非常食ならば、味も気になるところです。しかし、非常食を実際に試す機会は、なかなかありません。そこで、皆さんにかわって『tokimori』スタッフが、気になる防災グッズを体験するシリーズの第1回では、『防災カタログギフト -tokimori(とき守)-』に掲載されている非常食を試してみました。
新しい非常食が、味にもこだわっている理由とは?
いざという時に食べるために備蓄しておく非常食を選ぶ際、まず気になるのは保存期間や栄養価だと思います。しかし、非常食は進化を続けており、保存期間や栄養価に物足りなさを感じるような商品は、ほとんどありません。そこで、重要なポイントとなるのが「味」。なぜなら、いくら栄養価が高くても、美味しくいただくことができなければ、食べるのが嫌になってしまうからです。また、日常と変わらない味の料理を食べれば、避難生活のストレス軽減にもつながります。
そうした観点から、最近の非常食は味にこだわっている商品が増えています。和食、洋食、中華からデザートまで、バリエーションも豊富になっているので、数日間分の非常食を備蓄する際には、飽きがこないように、なるべく多くのメニューを用意しておくとよいでしょう。小さなお子さま、シニア世代など、食べる方の年代を考慮したメニュー選びも大切です。
もちろん『防災カタログギフト -tokimori(とき守)-』に掲載されている非常食は、保存期間や栄養価は当たり前として、さらに美味しさやバリエーションにこだわった商品を厳選しています。その中から今回は『イザメシ パワーセット』、『備蓄deボローニャ』、『三島のゆかり(R)・かおり(R)・あかり(R)とおかゆ』、『高知乾燥果物ミックス』の4商品をご紹介します。
日常の食卓に取り入れても満足できる美味しさ!
まず試してみたのは、まるで焼き立てのように柔らかい食感のパンを缶詰にした『備蓄deボローニャ』のプレーン味です。
缶詰に入っていると聞いて、パンがギュッと詰め込まれているのでは? と思ったのですが、実際に開封して取り出したところ、その柔らかさにまずビックリ。
ブリオッシュパン特有の香りも、缶詰されていたとは思えないほど心地よく、温めなおしたりしなくても、十分に美味しくいただくことができました。他のおかずと合わせるのはもちろん、単体でおやつのように食べるのにも良さそうです。
イマドキの非常食を美味しく食べるポイントは?
続いて試したのは、「おいしく食べる長期保存食」というコンセプトの非常食ブランド「イザメシ」のなかでも、特に食べ応えのあるメニューを選んだ大人3食分に相当する『イザメシ パワーセット』です。
セットのうち、調理不要で食べられるのが「煮込みハンバーグ」と「メープルデニッシュ」。特に感動したのが「煮込みハンバーグ」でした。
ハンバーグの柔らかさはもちろん、煮込みソースが常温でもちょうど良い味になっているので、まるで温めた料理を食べているかのよう。ごはんにも合いましたが、パンと一緒に食べれば、ソースを無駄なくきれいに拭えるので、後片付けも楽になりそうです。
一方、調理が必要なメニューになるのがカップ麺ならぬ“缶詰麺”の「もちもちお餅のちからうどん」と「ごはん」、そしてデザートにもなる「黒みつきなこ餅」。いずれも、水またはお湯があれば簡単に調理できるのですが、ここでポイントとしてお伝えしておきたいのが、調理手順を事前に確認しておくこと。
たとえば「ごはん」は、開封して水またはお湯を注ぎ、一度かき混ぜてから封をしてしばらく待てば完成なのですが、実は今回の試食では手順の確認を怠り「一度かき混ぜる」手順を忘れてしまったため、少し硬めのごはんになってしまったんです。せっかくの非常食ですから、できるだけ美味しくいただきたいもの。正しい手順を確認することの大切さを、身をもって知りました。
その点でいえば、調理不要な『三島のゆかり(R)・かおり(R)・あかり(R)とおかゆ』は、いつでもどこでも、すぐに美味しいごはんをいただけるのがメリット。すでに軽く味付けされたレトルトのおかゆに「ゆかり」、「かおり」、「あかり」を振り掛けるスタイルなので、途中で振り掛けて味の変化を楽める点が嬉しいポイントだと思いました。
消化の良いおかゆなら、シニア世代の方や体調が悪い方でも安心して食べられるので、通常のごはんと合わせて備蓄しておくと良さそうです。
最後にデザートとしていただいたのが『高知乾燥果物ミックス』。防災意識の高い自治体として知られる高知県を代表する5種類の果物をドライフルーツにした、ビタミンやミネラルを美味しく採れる非常食です。
高知県の特産品である柑橘類の小夏や柿など、珍しい果物ばかりなので、食べたときに感じる美味しさもひとしお。ドライフルーツなのでお菓子のように食べられるのはもちろんですが、お茶に入れたり、ヨーグルトに浸したりするなどといったアレンジも楽しそうです。
保存期間にこだわらず、非常食は定期的に食べて備えるのがおすすめです
日常の食材を少し多めに買っておき消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品を家庭で備蓄する「ローリングストック」の考え方が一般にも浸透していますが、この考え方は非常食の場合にも当てはまります。もちろん保存期間内であれば美味しくいただくことができますが、そこにこだわらず、定期的に非常食を食べて買いなおす習慣を身に着ければ、調理手順や味の好みの確認などにも役立つでしょう。その点『tokimori』に掲載されている非常食は、普段食べても美味しいものばかり。いろいろ試して、ご自身や大切な方の好みにあうものを見つけていただければ幸いです。
今回ご紹介した非常食はこちらから!
■BASIC/10000円コース
備蓄deボローニャ12缶セット/イザメシ パワーセット/三島のゆかり(R)・かおり(R)・あかり(R)とおかゆ 6箱セット
■LITE/6000円コース
高知乾燥果物ミックスBOX