地震などの災害時に役立つ情報を得るために欠かせないラジオ。避難袋に防災ラジオを備蓄しているご家庭も多いと思います。ところで古い機種の場合、近い将来に防災ラジオが使えなくなるかもしれないことを、ご存知でしょうか? この記事では、防災ラジオを買い替えるべき理由や、防災ラジオを選ぶ際のポイントについて解説します。
防災にも影響を与えるAMラジオの「終了」問題
防災用を含め、一般的なラジオは「AM放送」と「FM放送」の2つに対応しています。それぞれ特徴は異なりますが、FM放送に比べて歴史が長いこともあり、ラジオといえばまずAM放送を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし政府の方針により、AM放送は原則として2028年までに放送電波を停止すること(停波)が予定されています。主な理由は、コストの問題などからAM放送に必要な設備の維持が難しいため。AM放送の終了による影響を確かめる目的で、すでに一部の地方ラジオ局では、試験的にAM放送を一時休止させています。
つまり、備蓄している防災ラジオがAM放送にしか対応していない場合、いざというときに必要な情報を受信できなくなるかもしれないのです。
AM放送にかわる「ワイドFM」とは?
しかし、放送電波が停止されるからといって、AM放送の番組がまったくなくなってしまうわけではありません。近い将来にはすべてのAMラジオ局が、FM放送用の電波を使い番組を届ける「ワイドFM」と呼ばれる方式への切り替えを予定しているからです。
ただし、ワイドFMの周波数は90.0MHz~94.9MHzなので、FM放送対応であっても古いラジオでは受信できない場合があります。買い替えを含め、従来のAM放送の番組が聴ける防災ラジオを選ぶなら、ワイドFMに対応しているかどうかを確認するとよいでしょう。
災害時の情報収集は「コミュニティFM」も活用しよう
災害時の情報収集という観点で考えた場合におぼえておきたいのが、地域密着型の小さなラジオ局「コミュニティFM」の活用です。大きなラジオ局に比べ、放送エリアは限られていますが、そのぶん地域の情報に強く、特に災害時にはピンポイントの最新情報を得ることができます。またコミュニティFMは、従来のFM放送に対応している防災ラジオで聴くことが可能です。普段コミュニティFMを聴いていない人は、地元のコミュニティFMの周波数を調べてメモに残し、防災ラジオの近くに備えておきましょう。
災害時にはスマホ以上に頼れる防災ラジオ。ギフトにもおすすめです
ラジオがなくても、スマートフォンで災害時の情報収集ができると考える人も増えています。しかし、スマートフォンは便利な一方でバッテリー消費が激しく、いざというときに電池切れで使えなくなるリスクがあります。その点、防災ラジオは乾電池があれば何日でも使えるほか、太陽光充電や手回し充電に対応している機種もあるので、電源がない場所での情報収集に最適です。一人一台持っていれば安心なので、自分のためはもちろん、大切な人への贈り物としても、最新の防災ラジオを選んでみてはいかがでしょうか。
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