防災グッズを選ぶときに、気になるポイントのひとつといえば“使い勝手”でしょう。しかし、防災グッズを手に取って試す機会は、なかなかないと思います。そこで、皆さんにかわって『tokimori』スタッフが、気になる防災グッズを体験。第1回は、防災意識の高い自治体として知られる高知県で生まれた避難時用風呂敷「土佐の大風呂敷」を使ってみました。
大切なものを優しく包んで安全に運べる、丈夫で大判の防災風呂敷
今回ご紹介する「土佐の大風呂敷」は、太い糸と細い糸を用いて織った厚みのある綿100%の生地が特徴となる、「シャンタン綿」という生地を使用した、118cm×118cmの大判風呂敷。
一般的な風呂敷は天地の2辺を縫製する「二方縫い」が主流ですが、「土佐の大風呂敷」は天地左右すべてを縫製する「四方縫い」になっているのが大きな特徴。二方縫いの風呂敷に比べ、かなり丈夫なつくりになっており、重たい荷物でも安全に包んで運ぶことができます。
簡単な手順で斜め掛けバッグや頭巾など、さまざまなアレンジができる!
もちろん通常の風呂敷としても使える「土佐の大風呂敷」ですが、大きなサイズと丈夫さを活かすことで、防災グッズとしても重宝します。特に便利だと感じたのは、持ち出す物を包んで、斜め掛けバッグのように背負って運ぶ使い方でした。
斜め掛けの包み方は、運びたいものをくるくると包み込み、肩に掛けてから両端を結ぶだけ。包み込む際にぎゅっと力をいれて風呂敷がたゆまないようにするなど、ちょっとしたコツは必要ですが、慣れれば数十秒程度で完成します。
生地がしっかりしているため、斜め掛けした際の安定感も十分。これなら、重たい荷物でも安心して運ぶことができそうです。ちなみに、「土佐の大風呂敷」を開発したインタレスト・プロダクションさんによれば、小さなお子さまを抱っこして運ぶのにも十分な耐久性を持っているとのこと。「風呂敷抱っこ」でネット検索すれば、お子さまと一緒に避難する際に役立つ結び方を解説したWEBページが見つかるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
また「土佐の大風呂敷」は、物を包む以外の用途にも活用することができます。なかでもユニークな使い方といえるのが、避難時に頭部を守る防災頭巾になる折り方。こちらの手順も簡単で、初心者でもすぐに完成させることができました。
スカーフをターバンのように巻く手順と同様ですが、「土佐の大風呂敷」は大判なのでスカーフよりも厚く頭部を包み込めるのが良いところ。しっかりと頭を守りたいなら、やはりヘルメットがおすすめですが、身近にヘルメットがなかった場合の応急措置や防寒対策の用途なら、十分に役立つはずです。
見た目もお洒落なので、普段使いにも良さそうと思いました。
アイデア次第でさまざまな活用が可能。デザインの良さにも注目です!
生地や縫製を工夫して上手なつくりにすることで、防災グッズとして高知県が選ぶ「高知県防災関連登録製品認定品」になっている「土佐の大風呂敷」。物を運んだり頭を守ったりするほか、そのまま羽織れば防寒具にもなるなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができる点が、特に素晴らしいと思いました。デザイン性も高いので、たとえば普段はソファカバーとして使い、非常時には風呂敷にするなど、すぐに使える場所に置いておける防災グッズとしても役立ちそうです。普段使いもできる防災グッズとして、贈り物にもおすすめではないでしょうか。
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